ここ数年参加者数も伸び悩み今回は開催35回記念大会ということで大幅な増加も期待されましたが、結果前年を
下回り日本人参加も約900名の減少となりました。
しかしながら日本人の参加する海外大会の中では依然圧倒的な人気を誇り、17,000名余りの日本人ランナーが
エントリーされました。
今回の大会では直前になって計測システムがタイミングチップではなくSAI.タグというものへ変更となりました。
複数年契約による大幅コストダウンが可能でアメリカの大きい大会でも採用された実績はあることで採用となった様
ですが、結果的には3,500名もの記録がロストするというアクシデントが発生してしまい、天候も含め少し残念な
35回記念大会となってしまいました。
(その後ビデオ撮影や自己申告などにより記録確認を行い、3月頃に完走証は送付されました。)
大会数日前より台風並みの風雨があるなど不安定な天気は大会当日まで持ち越しとなってしまいました。
ランナーがスタート会場へ向かう午前3時〜4時頃は、雨も降らないのではという期待もありましたが、アラモアナ公園で
スタート前の準備をしている間にも激しいスコールがあり木陰に避難する場面も…。
暫くして雨もあがり大勢のランナーがスタートラインに並んだ頃、再度激しいスコールがあり、スタート時に全身・シューズ
がビショ濡れとなる最悪のコンディション。 長年ホノルルに参加している私もここまでの悪天候は初めてでした。
私自身今回の大会は特にがんばろうという強い気持ちがありました。
それは前回大会で毎年ツアーにご参加いただくお客様とチームエントリーを組んで見事優勝。今回は同じメンバーで
連覇を狙うという大きな目標があったからです。
スタートの合図と共に花火が打ち上げられますが、直後はランナーで混雑し、そして暗く濡れた路面を気にしながらと
なるため花火見物はせず走ることに集中しました。
前回はチーム3名で12kmあたりのダイヤモンドヘッドまでペースを確認しながら走りましたが、今回はスタート直後で
バラバラとなってしまい各々のペースで走ることとなりました。
本来であれば「走る添乗員」が先頭でゴールに戻ってきたいところですが、1年締めくくりとなるホノルルは毎年良い記録
が出せず今年こそという思いで走っております。
スタート後にも時折激しい雨がありましたが体が冷える程のことはなく、水溜りを避けながらとはなりましたが序盤は何
とかマイペースで走ることができました。
ホノルルと言えば「初マラソン挑戦」と言うくらい初心者のランナーが多い大会です。 今回ご参加いただいたツアーメン
バーにも初フル挑戦のランナーの方々がいらっしゃいました。
雨の中のマラソンでテンションも下がってしまうであろうと少し不安もありましたが、ハワイカイ折り返し後のハイウェイで
すれ違うランナーを見ると笑顔で走っている方も多くホノルルマラソンを楽しんでいるなあと一安心。
後半にはほぼ雨もあがり時折ホノルルらしい日差しもあり、若干例年より湿度が高い感じはありましたが炎天下のレース
とはならず、初フルマラソンの方にとって結果的には走りやすかったかもしれません。
自身のレースとしてはハワイカイ折り返しのあたりから、6月に痛めたハムにまた違和感が出始めややスローダウン。
しばらくジョグペースで走り様子見の状態が続きました。 ハイウェイを下りる頃から痛みが気にならなくなり少しずつ
ペースアップいたしました。
ゴール直前でチームエントリーしたメンバー一人の背中を見ながらレース終了。
またしても不満足な記録となってしまいましたが、11月のニューヨークで完全にストップしてしまった最悪のレース結果と
比較すれば先ず先ずという結果にしておきましょう。
ツアーテントに戻った頃にはチームエントリー最先着の方は、すでに着替えのためホテルへ戻っておりました。
会場内の記録ボードで3名の公式記録を確認に行ったところ自分の名前がリストになく、まわりのランナーの様子を見ると
同様の方もいたため直ぐに計測システムの不具合が発生しているとわかりました。
会場内のレースオフィスでは状況の把握が完全にできておらず、結局大会当日には主催者からの公式発表はなし。
翌日の完走証受取テントで記録なしの事実を知るランナーも多く、悲しい光景を見ることとなってしまいました。
最終的に順位変更はしないことと決定し、年代表彰、チーム表彰も自粛することとなりハートフルRCの連覇の夢は叶い
ませんでした。 今回のチーム記録は昨年より10分以上短縮して9時間台の合計タイムだっただけに残念でした。
2008年大会は計測システムを従来のタイミングチップに戻すことが決定しております。
メンバー再結成できれば再度連覇を狙いたいと思います。
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