今年のバンクーバーマラソンは私自身初めての晴天のレースとなりました。
天気予報では最高気温14℃ということでしたが20℃弱まで上がったのではないかと思います。
過去のレースでは寒く雨天のレースであったため、殆ど景色を見ずに早くフィニッシュすることだけを思い走って
いた記憶がありますが、今回は景色も楽しむつもりでスタートをいたしました。
パリマラソンから中2週となりますがやや悪化気味の膝痛をスタート前から感じつつのレースとなり、目標を3時間20分
としておりましたが内心3時間30分切れればとの思いでした。
天気も良く気持ちよくスタートすることができましたが、序盤はとにかく膝に負担をかけないようにオーバーペースだけ
気を付けました。比較的コーナーや緩いアップダウンが多いバンクーバーマラソンでイーブンペースを守るためには
微妙にペースの上げ下げが必要となり、当然ながら完全にフラットなコースを走るより膝にも負担がかかることと
なります。スタート後わずか5km位で痛み始めました。とにかくフォームのバランスを意識してスタートいたしましたが
自然に左膝をかばう様な走り方となり、徐々にフォームが崩れていきます。5km通過が23分28秒、折り返して会場に
戻る付近の10km通過で46分46秒。再び中華街を通過して、ジョージアストリートから会場を見下ろしながら東へ。
ガスタウン手前の15km通過が1時間10分49秒。
時折あるゆるいアップダウンは調子が良ければ気にせず走れる程度の坂ですが、今回は早くもこのあたりから余裕
があまりありません。スタンレーパークに入ると湾対岸のカナダプレイスやビル群をきれいに見ることができ、また
公園内の緑も色鮮やかで気持ちよく走ることができます。
公園入り口から3k程走ってハーフ地点となります。（1時間38分29秒）　このあたりから再びゆるいアップダウンが
続きますが、公園内のアップダウンはむしろハーフの方がきついです。（公園内の途中でコースが分かれます）
ハーフ地点までのペースは4分40秒/kmで3時間20分を切るには丁度良いペース。
公園を抜ける手前でハーフの選手と合流。コース上は急に選手が増える（アーリースタートのウォーカーなど）ため
時間帯によっては若干走りずらさを感じるかもしれません。
公園内を出る前の上り坂でペースダウンが始まり、一般道に出た26km過ぎからストライドも伸びず更にペースが
落ちて行きます。この時点で左足の膝痛は変わらずフォームはかなり崩れてきているのを感じました。
大きなバラードブリッジを何とか登りきり、いよいよ終盤に向かいます。このあたりでは5分/kmペースを維持できない
位の状態で後方から来る選手に抜かれることが多くなってきました。橋を渡った後の住宅街往復はやや単調で緩い
アップダウンもありますため前半オーバーペースで走った選手は精神的にもきついパート。
但し、折り返しコースとなりますので仲間とすれ違い元気をもらえることもあるでしょう。
私はコース最西端を折り返した33km地点で後方のツアーご参加者とすれ違い声をかけ、その後ほぼ等間隔で続く
ご参加者にも手を上げてエール交換。後方からの追い上げを気にしながら何とか途中ペースを5分/kmまで上げるも
長続きせず35kmを2時間51分52秒で通過。この時点で3時間30分切りを死守することで気持ちを切らさず走ります。
38kmを過ぎてバラードブリッジを反対側からくぐり、いよいよ最大の難所となるバラードブリッジ復路の上りを懸命に
走ります。今回は渡りきってからの2kmがとても長く感じましたが前行くランナーを追いかけ何とかペースを上げます。
フィニッシュゲートが遠くに見えたところでもう一度ペースを上げて何とか最低目標の3時間30分をギリギリ切っての
ゴール。本来であれば調子が上がるはずの5月ですが今年は故障により厳しい結果が続いております。
秋までに調子を立て直す意味でも故障のケアとレース間隔を検討しなければならないと痛感しました。
コースは決して優しくはありませんが天気に恵まれればきれいな景色を眺めリラックスして楽しく走れる大会です。
フル以外にハーフや8km、キッズランもありますのでご家族にもおすすめの大会です。

今年のバンクーバーマラソンツアーは早々に定員に達してしまい、お申込みをお断りさせていただい方も多く
いらっしゃいました。大変申し訳ございませんでした。
今回はリピーターのみなさんを含む全国から多くのご参加をいただきました。
成田出発コースは14時30分に成田第1ターミナルにご集合いただき、また大阪・中部からご参加の方は各地から
スルーチェックインとなりますため成田空港の搭乗待合室にて合流し、みなさまご一緒に17時00分出発のエアカナダ
直行便にてバンクーバーへ出発いたしました。以前にソウル国際マラソンやシドニーマラソンなどにご参加いただいた
リピーターのみなさんが再会を喜ばれ成田出発前から楽しくお話をされていました。
ハートフルマラソンツアーでは以前参加したツアーでお友達になられた方との再会を楽しみにご参加いただく方も
多くいらっしゃいます。その光景を目にすると私もとても嬉しくなります。
フライトは出発同日の朝に定刻通りバンクーバー国際空港に到着いたしました。
入国審査の行列は思ってた以上に少なくスムーズに通過して各自荷物をピックアップ。到着ロビーで再集合した後、
ツアー専用バスで市内へ出発いたしました。先ずはイングリッシュ湾沿いのレストランにてサーモンのランチを楽しみ、
その後クィーンエリザベスパークを散策いたしました。毎日変わる天気予報に不安を持ちつつの出発でしたが、今年も
到着日は晴れて観光やコース下見には最適な日となりました。
公園散策後はエキスポに向かいゼッケン等を受取りました。他のメジャーな都市マラソンと比較すると出展数も少なく
見劣りしますが、参加記念のロングスリーブＴシャツはニューヨークやボストンに負けないくらい着やすく、またデザイン
も良かったのでランナーみなさんには好評でした。（第40回記念のため特別だったかもしれません。）
ゼッケン受取り後マラソンコースの下見へ出発いたしました。機内であまり寝れなかったみなさんは車内の程良い
暖かさでうとうとと…　スタンレーパーク内のやや厳しい上り坂は事前に見なくて良かったかもしれません。
夕刻前にホテルチェックインをした後は、長い一日の疲れもあり早めにおやすみなられた方もいましたが、夕食の
ついでにホテル周辺を散策された方も多かった様です。
2日目朝の調整ランは自由参加としておりましたが多くの方にご参加いただき、ホテルからコースを実走してを
スタンレーパークのトーテムポールまでゆっくりペースで6〜7km程走りました。
きれいな公園ではかわいいあらいぐまを発見、からだをリラックスさせ心も癒すことができました。
大会前日ではありますがこの日も天気に恵まれ、みなさんは元気に観光や市内散策に出かけられました。
夜、みなさんへ翌朝のお弁当をお渡しし、当日のスケジュールを再確認していただき就寝となりました。
大会当日、各自お部屋で朝食を済ませてロビーにご集合。予報通りに晴れてみなさん一安心。
ツアー専用車でマラソン会場へ出発いたしました。
午前6時前に会場到着。スタート整列場所を確認した後、荷物を預けました。この大会では7時スタートのハーフ
マラソンの参加人数が圧倒的に多いためすでに会場には多くの選手が集まっていました。
みなさんでストレッチをした後、ハーフ参加の選手はスタート15分前には整列場所へご移動いただきました。
走る添乗員はハーフスタートをお見送りした後、フル参加のみなさんと一緒に7時30分にスタート。
天気にあまり恵まれないバンクーバーマラソンでこれ以上はないという位のベストコンディションでした。
フィニッシュされたツアーご参加のみなさんの感想としては、予想以上にきついコースではあったものの景色をとても
楽しめたということでした。例年よりも気温が高く長く走られる方の体調が少し気になっておりましたが全員笑顔で
元気に戻って来られました。過去実施のツアーでは全て大会当日が雨となってしまったこともあり、とにかく天気を
非常に心配しておりましたが今回は晴天となり本当に良かったです。
夕刻のツアー交流夕食会では楽しみにしていたシーフードチャイニーズをとても美味しくいただきお腹は大満足。
各地からご参加いただいたみなさんで楽しくマラソン交流をいたしました。
大会翌日のフリータイムは滞在中初めての雨天となってしまいましたが、北バンクーバーやヴィクトリアの観光へ
行かれる方、またショッピングや市内散策をされる方など各自お楽しみいただきました。
今回は全員6日間コースでのご参加でしたので火曜日のエアカナダ直行便にて帰国となりました。
バンクーバーはお食事が美味しく、観光やショッピングなどマラソン以外の楽しみもありますのでゴールデンウィーク
の家族旅行にもおすすめです。また、せっかくのカナダ旅行ですので延泊されたり、他の都市を観光したいという
ご要望などがございましたらぜひご相談ください。
来年はより多くのご参加をいただけるように定員を増やして募集させていただきますのでよろしくお願いいたします。